ベジタリアンなどはその典型的な例だ。
彼らの多くは、自然物を愛し、自然物を使って生活することをモットーとしている。「天然の○○を使い・・・」などといったキャッチフレーズの商品を好んで愛用する。
この手の人種の多くは、「自然に存在するものは人間にとって害であるはずがないので、それを使うのが人間として自然な生活であり、健康に良い」などといった理論をベースにその信念を築き上げている。
だがしかし、残念なことに彼らの多くが見落としがちなのが、組み合わせ、というものである。自然物と自然物でも、組み合わせると不自然な化学反応を起こすのである。そしてその結果、健康を害することになる。
例えば肥満であるが、通常、人間の身体はある一定以上脂肪を蓄積するようには出来ていない。一定以上の脂肪率になると、身体は脂肪に対して拒絶反応を示し、消化物をそのまま破棄するようになる。すなわち、下痢になる。結果としてそれ以上体脂肪率が増えることはない。
ところが、不自然な組み合わせを摂取すると、さまざまな化学反応により通常の人体ではありえないことが起こる。
アルコール+水。アルコールは穀物を発酵させると出来る自然物であり、水もそのへんに普通に存在する自然物である。しかし、その両者が組み合わさると人体にとっては極めて不自然なモノとなる。アルコールは水分を粘膜から強制的に吸収させる作用があるのだ。主に胃から強制的に吸収され、通常の人体ではありえない貯水率の身体になってしまう。ためしに普段ビールをジョッキで数杯飲んでいる人は、同じ量を水だけで飲めるか試してみるといい。
動物性脂肪+炭水化物。ケーキに代表されるこの組み合わせであるが、自然界には単体で存在しない。この組み合わせも人体にとって極めて不自然なモノである。この組み合わせは脂肪を強制的に蓄積させる作用がある。そういえばポテトチップスなんかもこれの典型的な例だ。サワークリームとクラッカーなんてまさに自殺行為である。
上記の二つの例をとって考えると、
「天然のそばから作り出した焼酎」「北海道の大自然で育てた乳牛から搾り出した牛乳から作ったプリン」とかお笑いもいいところなわけである。全然天然ではないし、健康には全くよろしくない。
通常人体は、一定の健康を保つように出来ているわけだが、このような自然界にはありえない調味料や食品の組み合わせによって妙な科学反応が起こり、健康を保てなくなるのがいわゆる現代病というものである。アメリカによくいたりする動けないデブなどはこういう無思慮のたまものなわけである。
肥満などでお悩みの方、素材にこだわる前に食品の組み合わせについて考えてみては如何?
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