我々アルタイ語族と呼ばれるグループは
SCOV
という順番で並んでいるが他の多くの言語は
SVOC
という形をとっている。

一番の問題となるのは、Vの位置である。
なぜ言語がこのように二つに別れたのか、これの秘密は会話にある。実はSVOCの形を取ると、最後まで相手の会話を聞かないと相手が何を言いたいのかわからない。
つまり、SVOCタイプの言語は、「聞く」ということに重点を置いて発展した言語とも言える。反対にSCOVタイプの言語は、「言う」ということに重点を置いて発展した言語である。

会話においてそれを感じることが出来るはずだ。SCOVタイプだと、人の言葉を遮って返すことが出来るが、SVOCタイプだとなかなかそれは難しい。会話は常にキャッチボールになる。

しかし面白いことに、SCOVタイプの文化ほど、「言わない」ことに美学を置き、SVOCタイプの言語ほど、「言う」ことに美学をおいている。そしてSVOCタイプの言語文化の人ほど人の話を「聞かない」傾向にあり、SCOVタイプの言語文化の人ほど人の話を「聞く」傾向にある。

質問系の台詞ほどこの特徴が顕著に出る。
ためしに映画の会話などを翻訳してみると良い。
では皆さんどうぞ。

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