» 比較文化のブログ記事

さっきふとMSNで話していたときに思い出した持論がある。

 日本人は、どんな人間関係であろうと必ず上下関係をつけるという法則がある。お互いに全くのイーブンな関係などありえない。受身であるか、支配的であるか、この二択しかないのだ。他人と対等に付き合うことを知らないのである。

 ほとんどの場合は年齢で上下が決定してしまうので、そう付き合いにくいということはないのだが、タメ年となると別である。日本人は人付き合いの中で、たいてい相手の年齢を聞く。そして、タメ年とわかると、態度が急に変わるのだ。

 タメ年の場合、上下関係が客観的に決定できない。そのため、当人同士で上下関係を決定することになる。イーブンでいいじゃないか、と思うかもしれないが、多くの日本人はイーブンな付き合い方など知らない。だから、どちらが上かはっきりさせようとする。つまり、タメ年とわかった瞬間に、その関係は一種ライバル関係のようになる。駆け引きのスタートである。

 こうなると非常にやっかいで、上下関係をはっきりさせようと、顔を合わせても先に挨拶をしたくないがためにわざと気付かないフリをして無視するとか、自分が優れてる分野ででしゃばってくるとか、いちいちくだらない落ち度ででつっかかってくるとか、人に悪口言うなど、とにかく面倒くさい駆け引きが始まる。

 だから僕は相手がタメ年だとわかるとガッカリする。そいつと付き合う気をなくす。駆け引きとか本当にうっとおしい。日本人ももっとイーブンな関係を勉強すればいいのに・・・と思う今日この頃である。

 

  フィギュアスケートで誰だか知らんが金メダルをとったらしい。
それについての賛否両論をいろいろと読んでみると、面白いことが見つかった。

 反対派の意見としては、なぜあのレベルの低いジャンプでメダルが取れたのかというのが大多数であることだ。

 僕がここでふと思ったのが、この反対派の人々はおそらくフィギュアスポーツ(芸術)とエクストリームスポーツ(曲芸)を勘違いしてしまっているのだろうということだ。

 フィギュアスポーツは難度の高い技をきめれば評価が高くなるというものではない。フィギュアスポーツは美を競うものである。何はともあれ、美しくなければ評価は低い。

 スケートでわかりやすく言うと、どんなに難度の高いジャンプを決めようとも、その本人がデブの短足なら、評価は低い。
9回転ジャンプを決めようとも、動きが醜ければ、評価は低い。
すばらしい演技を見せようとも、その本人が髪も洗ってないような不潔丸出しでわき毛すね毛がぼーぼーなら、評価は低い。

 これがフィギュアスポーツというものだ。

 エクストリームは逆である。どんなに醜くても、難度の高い技を決めれば評価は高い。

 この点を大きく勘違いしている輩が多すぎる。
TV中継の解説などを聞いていると、思わず突っ込みたくなる。
「おまえら、ジャンプしか見てねーじゃねーか!」

 そもそもフィギュアスポーツは結果がすべてではない。
メダルメダル騒いでいるうちは、日本でフィギュアスポーツが日の目を見ることもなさそうだ。

カレンダー

2024年11月
« 8月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

ページ