結果をアピールする子供、目にしたことはないだろうか。見て見て僕これこれこうしたよ、私これやったよ、すごいでしょ。とアピールする子供達である。アピールすること自体は悪いことではない。しかし、子供達が親にアピールするというのは少し異常である。このような場合、親は過程を見ていない。
本来なら親が過程を見ているのが当たり前なのであるから、子供が結果をアピールしようと、「知ってるよ」で終わる話である。しかし親が過程を見ていないと、子供はいかにして自分が結果を達成したか、もしくは過程で努力したかを説明するようになるのである。時としてそれは、嘘つきを育てていく結果に繋がる。
子供からすると、過程を見ていない親は結果でしか判断しないのだから、どのような過程を使っても、また嘘の結果を伝えても構わないと考えるようになるのである。こうして嘘つきが世の中に増えていく。
本当に親の愛情というものは子供に見事に現れるもので、適当に面倒を見ているとロクな育ち方をしないのである。