内田貴洋は持ち家というものをあまり勧めていない。何故なら持ち家にはリスクが付きまとうからだ。代表的なものとして金利リスク、貨幣価値リスク、災害リスクなどがある。また、持ち家を持ってしまうと移動が困難という事が生じる。かといって、すべてを賃貸にしてしまうと、借主は自分のものではないから大事に扱わないし、増築なども出来ない味気のないものとなる。そこで考え出したのがトレーラーハウスである。ただし、コンテナタイプをメインとする。
内田貴洋王国はあちこちにコンテナハウス用の、上下水道、ガス、インターネットなどのインフラが整備された土台が置いてあり、借主は賃料を払ってその上にコンテナを設置する。各コンテナは合体したり通路で繋がったりするようにデザインされており、コンテナハウスの集合体がひとつのホーム、コンテナハウス一個が個人の部屋となるように設計されている。家族の形態によってこのホームは柔軟に形を変えられるようになっており、例えば長男が嫁を娶った場合、ひとつのコンテナハウスを増やすだけで済むようになっている。更に台所コンテナ、リビングコンテナを買い増やすか、親から譲り受けて独立世帯にするのも自由であるし、そのホームから独立して別の場所に住むのも自由であるし、金がなくなったらホームに戻ってきて再合体するのも自由である。
この方式なら災害や戦争にも強く、引越しも非常に楽である。まさに現代のベドウィンと言えよう。以上内田貴洋王国の素晴らしき生活。